2019年11月16日 (土)

まずは持ち手

まずは持ち手、正確には持ち手の芯から。

お客さんが普段使っている鞄を見せてもらったら珍しいくらい太い持ち手で、同じくらいの太さをご希望なので芯の成型から始めます。Img_2873

最終的に断面を10×12mm程度の楕円形の棒に仕上げたいため、断面が5×12mmになるようにブッテーロの厚みを調整し貼り合わせて4本切り出します。

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それぞれを包丁とヤスリを使ってカマボコ状に成型、

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そのカマボコを貼り合わせ楕円になったところ、更にカンナとヤスリで形を整えて終了です。

ヒモの芯は柔らかくて、ゴム芯は硬化して折れる事があったり、市販品ではその時々の用途に合った素材、太さ、断面の形状が選べないのです。今回のはしっかりと書類が入る鞄でその重量を支える意味と、通常よりも太い持ち手が希望ということで銀付きの革を貼り合わせて成型した芯を使用します。

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2019年11月10日 (日)

Abbastanza bene

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この前作った銀面荒らし具、生徒さんにも使ってもらったところまずまずの評価です、なかには嫌いだった荒す行程が相当楽になると絶賛してくれる人もいて作った甲斐がありました。その場でひらめいた勢いで作ったのでまだ完璧とはいきませんがとりあえず”abbastanza bene”といったところでしょうか。

使いながら改良点を見つけて修正していくのが職人道具ですので、使ってみた感想ご意見はドシドシお伝えください。

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2019年10月30日 (水)

10月手縫い鞄教室

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小さいスマートウオレット作りました、ペイペイにも登録したそうでキャッシュレスの時代はこれくらいのサイズで十分なのかも知れません。経過のご感想もお聞かせください〜。

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ダレス進行中、ヨコ底マチを縫い合わせたら仕切りを包んで縫います、さらに前背胴を縫い合わせてからコバの磨きに入ります。写真を観てるだけでも手間のかかる仕事が伝わります。

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次の課題に取り掛かる前の気分転換に調度良いみたいで結構人気のあるバッグインポーチです、こういうポーチは幾つか持っても使い勝手が良いので重宝しますしね。

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雑誌で見つけたスマートカードホルダーの試作がすんだので、修正を加えながら本番の製作に入りました。

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柔らかめの牛と仔羊の2タイプ、両方黒なので写真では見分けづらいですが触った感じは別物でそれぞれ特徴がある手触りです。コバはあえて深めの緑に塗ってお洒落に仕上がりました。

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ファスナーハンドバッグ製作中、しっかり話を聞いて細かい作業も丁寧にこなしてくれるので大変助かってます。まだまだ続きますが頑張って進めましょう。

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自由課題で製作したショルダーバッグ、肩に担ぐと口が締まる仕組みで背胴のポケットやストラップを取り付ける細かいサイズ出しまで熟考を重ねて進めました、見るからに使いやすそうで羨ましい鞄です。

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先月から入会された生徒さんの菱キリの柄が長過ぎて手に余ってる様なのでお尻を切って調整しました、長く使う道具ですので使いやすく加工する事も大切です。

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そしてまずは包丁カバーを製作、チョット経験があるらしくとても奇麗に仕上げました、基本の作業を正確にできるようになると上達も早いと思います、これからも宜しくお願いします。

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腕時計を収納するケースを製作中、なかなか様になってます。時計を巻くクッションやホルダーや蓋を閉じる仕組みなど、まだまだ細部を詰めなければですがせっかくいい感じになってるので気長に頑張りましょう。

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カードがそれほど多くないとの事で、コインが取り出しやすいタイプの長財布をブライドルレザーで作りました。手際が良くてスイスイ進められてあっという間の完成でした、どなたへのプレゼントでしょ??

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2019年10月29日 (火)

改訂版製作中#4

胴の表革を準備します。

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今回はスペインとの国境に近いフランス南西部のタンナー"Remy Carriat"の"Lagun"を初めて使います。肉厚なのに手に吸い付くようにしなやかな革で鞣し技術の高さをうかがわせます。

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こちらも内装と同じくへり返すためコバを漉いてR部を先端0へ、更に一周目打ちしておきます。

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2019年10月24日 (木)

改訂版試作中#1

ラウンドファスナーの改訂版を製作中。

内装はペリンガーのノブレッサカーフと先日仕入れた山羊、芯材にはボンテックスの0.4mm厚を使用します。

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胴の内側に来る部分、原寸に裁断したボンテックスのカードポケットと重なる下部に0.3mm厚の山羊を、見返し部には0.8mm厚のノブレッサを重なり部分を薄く漉いて貼り合わせます。

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マチの表(ノブレッッサ)は0.3〜0.4mm厚で各部の0漉きをしてから、裏地の山羊も0.3mm程度に漉いて貼り合わせました。

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2019年10月19日 (土)

見直しの時間/ラウンドファスナー長財布

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少し前からラウンドファスナーの作り方を大幅に見直そうと考えていたところ、ちょうどご注文を頂いたのでこのタイミングで改訂版を作ります。

構想は練ってあるので型紙を製作して試作品を作り、その上で革の厚みや漉きの加減、芯材や貼り合わせる際のクセなど諸々の最終チェックをしてから本番に取り掛かる予定です。

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2019年10月18日 (金)

恥ずかしい記憶

20数年前、鞄の勉強をしながら金具も自作したいと思って原宿のジュエリー専門学校の夜間コースへ通ってまして、デザインや技法の勉強にカルティエの図録を良く観ていたんです、先日カルティエ展を観覧しながらそんな頃を思い出しました。

「この石どうやって留めてんの?」「こんな原型人間の手で作れんのか!?」とか、ウルトラメゾンのスペシャルな腕を持った職人さん達が心血を注いで仕事してる訳ですから私とは天と地以上の差があるわけですけど、「自分でも出来んじゃない!?」と思い込めるんですから今思い出すと根拠のない過信って恥ずかしい。。。

そんな私も革に携わり始めて30年弱、独立して13年、自分の足元を見直す良い機会だった様な気がします。

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2019年10月16日 (水)

ヒラメイタ、銀面荒らし工具

教室の最中生徒さんが、ネットで便利そうな銀面荒らし工具を見つけたと言うので、どんなものか話を聞いてたらパッと閃きました。

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鞄の帯鉄を作った際に余った端材の鉄に、彫金で使う毛彫りタガネで目を立てて、

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バイスに挟んで調度良い角度に曲げたら良いんじゃないか?と。

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銀面を擦ってみたところ奇麗に荒らせてます。

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ついでに細いパターンも真鍮の端材で製作、こっちも奇麗に荒らせました。

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20数年前に鞄の金具を自作したくて彫金の夜間学校に通ってた頃に作ったタガネがこんな機会に役に立つとは!何事も無駄にはならないもんですね。作業効率がバツグンの上がる新しい便利道具です。

 

 

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2019年10月 2日 (水)

9月鞄教室

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ラウンドのハンドバッグ。ショルダーの取り付け方や持ち手のサイズなど、自分の使い勝手に合わせてアイデアを出しながら製作しました。

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奇麗な色味の山羊革でバッグインポーチを製作。R部のへり返しを均等にシワを寄せながら上手に貼れました、こういう細かい作業が得意だったんですね、新たな発見でした。

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とあるブランドのシンプルなカードケースに触発されて試作を重ねてます、一見簡単に見えても綿密な計算の元に作られてるところは、実際に作る立場になると気付くところがあります。

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ベージュの山羊で久しぶりにご自分用のバッグを作りました、必要な身の回り品が入って斜めがけが出来るこのくらいのサイズ感は嵩張らず使いやすそうです。

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生徒さんでも愛用してる方が多いざっくりトート、落ち着いた焦げ茶の革にピンクのステッチは市販品ではなかなか見れませんけど、これが良いアクセントになってます、センスですね。

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時計ベルト完成。普段より一層精密な作業が求められる時計ベルト、細かく修正をしながら無事に完成しました、お疲れさまです!

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息子さんからのリクエストでブライドルのトートを製作中、最近家族からの注文が多いと愚痴りながらも楽しんで進めてます。よね?

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最近サンプルに加わったカードを挿せるボックスコインケースを製作、私も使い始めましたけど使いやすくて便利です、お薦めです。

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ダレスの口枠、前胴側と背胴側で革の巻き方が変わったりR部の革の寄せ方など意外と難しいところがありますが奇麗に仕上げてくれました。

 

 

 

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2019年9月20日 (金)

久しぶりにワルピエ・マレンマ

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少し前に自宅用に作ったメモパッドが結構便利なので、アトリエ用にサイズを改良して作り直す。

素材は随分前にお客様の注文で仕入れたワルピエのマレンマ、少し余ってたこれを久しぶりに使ってみて改めて良い革だなと感じました。

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ブッテーロと同じタンナーなので鞣しの技術は言わずもがな、そこにオイルをたっぷり染み込ませたプルアップレザーと呼ばれる革。写真のように床面から指で押したり曲げたりするとオイルが革の繊維の中を動いて白っぽくなります、これによって十分な経年変化が楽しめる訳で、年中革に頬擦りしてるような革好きには特に気に入ってもらえると思います。

ワルピエの革は他に似た革を探そうと思ってもなかなか見つかりません、見た目が似てても触っただけで違いが分ります、シンプルな仕上げの革なのにここまで特別感を出せるのは手間隙を惜しまない仕事の賜物なのでしょうね。

個人的にはこの革の香りも大好きで、届いた革を梱包から解く度にひろがる香りが愉しみです。

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