暮れのご挨拶（フレームトップ 書類鞄）

2月にひっそりとお店をオープンして10ヶ月、あっという間に年末になりました。開店運営にあたり協力してくれた皆様、otohaciを気に入っていただいたお客様、日々手探り状態ではありましたが多くの方々の支えでこの一年仕事が出来ましたことに心より感謝いたします。また来年もより一層精進してまいりますので今後とも宜しくお願いいたします。

新年は1月6日からの営業になります。皆様良いお年を。

ダレス製作中

今年も残すところあと3日、そろそろ仕事納めの方も多いのではないでしょうか、私も今年の仕事納めとしてダレスバッグを製作していたのですが、やはり年の瀬となると急な仕事や用事が入ってくるもので、このダレスの完成は年明けになりそうです。

急な仕事のおかげもあり来年は早々から忙しくなりそうな気配、無事年も越せそうなので嬉しいかぎりです。

クリスマス・・・ですね

12月も半ばをすぎ街はクリスマス一色、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は師走の声を聞いた途端、なぜか慌しく仕事に追われる毎日が続いてますが、これは独立開業初心者が故の空回りと自覚しております。

そんな中少しでもクリスマス気分を味わおうと「アーロンネヴィル/ソウルフルクリスマス」を引っ張り出しました、ニューオリンズ出身のネヴィル氏、顔に似合わずやさしくも（？）体つき同様の力強い歌声を聞きながら人並みにクリスマス気分に浸り、以前ニューオリンズに滞在し毎日ジャズやブルースのライブを見ていた日々が懐かしく思えます。

去年ハリケーンで多大な被害を受けたニューオリンズ、今年も各地で様々な災害が起こりましたが一日も早い復興を願いながら。

コバを磨く

コバ（革の断面）の処理には幾つかの方法があります、一般的にはコーティング剤などを塗り仕上げる商品が多いようです。otohaciでは「切り目本磨き」と呼ばれる方法で仕上げています、まずコバにカンナを当て面を出し、紙やすりで番手を変えながらコバ面を整え、布海苔で磨く、紙やすりと布海苔の工程を納得のいくまで繰り返し最後にネンと蝋で仕上げます。時間のかかる作業ですが、コバを丁寧に仕上げることで鞄がグッと引き立ちます。

鞄教室の生徒さんが上手く磨けずに苦労している様子を見ていると、私も鞄作りを始めた頃を思い出します。

パイロットケース

先日、友人のＫ君が仕事の途中でお店に立ち寄ってくれました。私が独立する前に製作したパイロットケースを持参していたので鞄の状態を見せてもらったところ多少の雨染みの他は問題ないようです、彼は仕事柄大量の書類を持ち歩くので、耐重性を心配していたのですが一安心でした。こんな風に自分の作った鞄を何年か後に見せてもらうのは大歓迎です、その方の使い癖が判りメンテナンスの時季を決められます、私自身も大変勉強になりますので。

さて、12月に入り何かと気忙しい日々です、体調も崩しやすい時季ですので、皆様お体ご自愛ください。