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2019年6月29日 (土)

三本挿し/雑感

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3ヶ月ほど使用した絞り三本挿しペンケース

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使用感は概ね良好、現在収納してるなかで一番太いペリカンのM101Nがピッタリ納まるサイズ、しかしモンブランの146では窮屈になるので大きめサイズも作って2サイズ展開にするのも有りですね。

クリップ挿しは先日作った様なセパレートにした方が剛性が強いと感じました。中に仕切りが付いているのでペン同士が擦れる事はないのですが、ペンが肩を寄せ合うように集まってしまうので見た目的にもセパレートの方が良いかなと。

また挿し部には摩擦に強いクシュベルを使ってます、モンブランの#72はクリップがキツいため痕が付いてしまいますけど摩耗はしていません。

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革にもあたり傷や擦り傷が付き始めました、まだ新しい頃の傷は目だって気恥ずかしい感覚になってしまいます、でもどんどん使い込んで光沢が出てあめ色を帯びてくると別の美しさを醸し出してくれることでしょう。

手入れはあえてシンプルにブラッシングと濡れタオルで磨くだけにして、これからの変貌を愉しんでみたいと思います。

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2019年6月27日 (木)

仕入れ→晴天→寄り道

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真っ青な空の元にスカイツリー、絵になります。

そんな清々しい絵をお昼時に見たらどうしてもお腹がすくわけで、そんな時は根津のビストロまで足を延ばすのもこれまた至極当然です。

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穴子のテリーヌと仔羊のロースト、仕事が光ってます。これにコーヒーと一口菓子が付いて1,300円はかなりお得、そして何より旨い!いつも満席なのも頷けます。普段に比べたらチョイ贅沢ランチですけどクセになります。

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2019年6月26日 (水)

6月鞄教室

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プレゼント用にIDカードホルダーを作りました、仕事で使う方も多くてプレゼントにも好評のようです、きっと喜んで頂けますよ。

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ブライドル×ブッテーロで長財布を製作、通しマチの内側も奇麗に縫えて丹念にコバを磨いて完成です、使い込んでからが本領を発揮する革ですので経年変化を愉しんでください。

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バッグインポーチを製作、手順が複雑なところがあってなかなか一回では習得しづらい課題ですが無事に仕上がりました、これを参考にサイズ違いを作っても面白いですね。

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真っ赤なミネルバボックスでトートバッグを製作中、ロープ芯を包んだ持ち手を胴に取り付けるところまで終了です、お仕事忙しい中で頑張って頂いてます、順調に進んでますよ!

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「すくい縫い」と「駒合わせ縫い」を使った基礎課題を進行中、普通の縫い方と違うので戸惑う生徒さんもいるんですが難なく進めたれました、お上手でした。

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自宅用のスリッパを作ってます、クッションを入れてかかと部の高さを盛ってアッパーを貼り合わせました、縫うところとコバの磨き、集中してお願いします。

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ダレスバッグを製作中の生徒さんは錠前を取り付ける作業です、クラシックな鞄にはクラシックな錠前が似合いますね。

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丸手の持ち手が幾つか完成、ハンドバッグ、ビジネスバッグなど、鞄のサイズやデザインによって長さや太さ、硬さを変えながら鞄に合わせて製作します、ちょっと難しいところがありますが皆さん丁寧に仕上げてくれました。

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「令和」「平成」金太郎飴、みんな大好き「かもめの玉子」クラスの皆さんで頂きましたご馳走さまでした。「白雪ふきん」とパクチーの種は新居で活用させて頂きます。

7月は週末クラスの日程が変更になってます、間違えないようにお願いします!

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2019年6月23日 (日)

視覚障害ワークショップを終えて

今回の試みは障害を持ってる方々と一緒に創作活動をしている生徒さんが、「視覚障害の方とワークショップをやりたいが会場の確保や道具の準備が難しい」との話を受けて私の方からウチのアトリエだったら私もお手伝いしますよ、と提案した事で開催が決まりました。

私は10数年前に”ダイヤログインザダーク”を体験した時の驚きを今でもはっきり覚えていて、今回話を頂いた際も全く目が見えない方がどんな風に作業をされるのかといった興味や、どのように伝えれば旨く進行出来るだろうという自身の挑戦といった意味でお手伝いをさせて頂いた次第です。そして色んな事に驚いて笑って楽しんだワークショップになりました。

皆さんの指先や臭いの感度はもちろん、障害物や空気感を感じ取る感覚も凄いと思いましたし、羨ましいのはそのコミニュケーション力です。言葉が一番の伝達方法なのでしょうけど、軽妙で的を得ていてボケやオチまで盛り込んだ話術に私は口を挟む暇もなく、ひたすら笑い転げる場面がたくさんありました。その辺に苦手意識がある私はそのスキルが羨ましいやらでしたが、場の空気に乗っかってただただ楽しませて頂いた感じです。

先日打ち上げがあって途中まで電車で一緒に帰った時も皆さんのお喋りは止まる事がなく、「先生引いてないですか?」と心配されるほどでしたが違うんです、口を挟む隙間がないだけで私も十分楽しんでるんです。。。ちゃんと歩けるかな、何かにぶつからないかな、と言った勝手な心配はあっさり覆されたわけです。

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写真のヘアバンドはハギレを持ち帰った方が自宅で作ったと見せてくれました、作業中に色んな革を触ってもらい説明してると皆さんイメージを膨らませて興味津々に聞いて質問してくれたことも大変嬉しかったです。

今回のワークショップは立案者の生徒さんの今後の活動の叩き台としてのトライアル的な要素がメインでしたが、私も何かの形で関わらせて頂きたいと思える有意義な時間になりました、またいずれ皆さんとお会い出来る日を愉しみにしています。

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2019年6月21日 (金)

視覚障害ワークショップ #3

前回からの続きで前胴にカードポケットの付いた預金通帳ケースを製作して頂いてます。

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今回からいよいよ手縫いの行程に入ります。針に糸を通す行程は我々が対応しようと思ってたんですが、一応糸通しを体験してもらおうと渡したところ、、、これを通してしまったんですね。通常より太い針と糸を使ってるとはいえ、私が目を瞑ってどれだけ試しても無理です、それを指先の感覚だけで通せる事にはビックリです。

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そのまま前回ポンチで開けた縫い目に沿ってカードポケットを波縫いで縫い付けてもらいます。

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前と背の胴を張り合わせる行程は糊がはみ出さない治具を当てて、指でサイビノールを塗ってもらい貼り合わせ。

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更に目打ち用の治具を当てて縫い目を開けていきました。

治具に関しては皆さんの意見を聞きながらこの企画の発案者の生徒さんとその場で対応しながら作ったりでなかなか忙しいのですが、始まる前には思いつかなかった事でも実際に状況を見てその場でアイデアが浮かんでくると面白いもんです。

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そして縫う行程に入ります。2人の方は今まで通りに波縫いで、もう1人の方は普段の私達と同じように両端に針を付けてサドルステッチに挑戦、テンポ良くステッチも乱れず見事に縫い進めてます。

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最後にコバを磨いてもらったら完成です、この作業を気に入ってる方もいて、徐々にコバがスベスベになってくる過程が楽しいと言います。普段の私も同じことを考えながらコバを磨いてますので共感してもらったようで嬉しくなりました。

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そして見事に完成、皆さんお疲れさまでした!

今回のワークショップはこれにて終了です、皆さん根気強く付き合って頂き怪我もなく無事に終了できてホッとしています。

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2019年6月19日 (水)

テデスキ・トラックス・バンド

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前回は桜の季節、今回は梅雨の谷間の夏空の元。

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愛してやまないTedeschi Trucks Bandの東京公演へ。

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ニューアルバムの1曲目からスタートして新旧織り交ぜた絶妙の選曲でたっぷり2時間。デレクのギターはいっそう凄味を増し、スーザンのシャウト、バンドが作り出すグルーヴは他に類を見ない唯一絶対のバンドに成長してます。

10分超のイントロからの"Midnight in Harlem"は圧巻だったし、"Part of Me"から"Right on Time"、デレクスのカバーやラストの"Bound for Glory"、アンコールの"Made up Mind""With a Little Help〜"と、全ての選曲演奏がもう素晴らしかった。。。

当日が父の日だった事もあって、スーザンのお父さんが好きだったと言う"Angel from Montgomery"も演奏、曲の間にデッドの"Sugaree"を一節挟むあたりもたまりませんデス。

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"Midnight in Harlem"

5年10年とずっと聴き続けたいし、毎年でも来日して欲しい。

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2019年6月16日 (日)

ブライドル、アンラインド・トート

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という経緯で完成した"Thomas Ware&Sons"によるアンラインドトート、素敵な紳士の手元へ届きました。

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ちなみにこのタン色はナチュラルではなくブライドルレザー発祥のイギリスでは伝統的な色味、濃い目の色が多いブライドルの中で一段と堂々とした雰囲気に見えます、私も好きな色なんですが鞄など大きな物で持つにはお洒落上級者向きかなと思って躊躇してしまいます。

 

 

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2019年6月15日 (土)

仕上げ

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胴と帯マチをぐるっと縫い合わせ、

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同じくグルッと一周コバを磨いて、いよいよ完成です。

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2019年6月13日 (木)

ブライドルレザーについて

今回使用しているブライドルレザーについてのちょっとしたお話です。

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私は納品の際になるべく表面にロウ(ブルーム)が残ってる状態でお渡ししたいと考えてます(工程上どうしてもロウが除かれる場合もあるのですが)、ブライドルと言ったらやっぱりこのブルームの浮き上がった革と言うイメージですので。そしてお渡しする際にお客さんの要望があれば目の前で拭き取るようにしています。

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で、たまにロウを拭き取ったところに傷が見つかる事があります、以前はこんな事もありました。傷と言っても革として致命傷になる様なモノではなく、虫刺されとか擦り傷などの小さい傷痕なので使用する上で問題がないのですが、白いロウが表面を覆っているときにはなかなか気付かないです。

牛も温室で毛布に包まって飼育されてたわけでなく屋外で自然に触れながら生きていた牛ですのでその上で傷や虫刺されがあるのは当然なんですけど、それが見つかった時のお客さんの反応が結構気になります、、、説明をすれば理解して頂けますがブルームを拭き取るときの私はお客さん以上にヒヤヒヤしてしまいます。

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2019年6月11日 (火)

横・底マチ

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胴と底を切り出して目打ちコバの磨き、底板と底鋲、持ち手と内側の見返しを取り付けます。今回も底マチを胴の下部まで延ばして接合させるパターン、胴の見た目が間延びした感じにならず表情が出るのと、重なり代がないためその分底板の幅を広げられます。

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そして横・底マチの縫い合わせ。

以前自作した長物&大物用のウマ、今回の様な通常のウマに納まらない大物やベルトなど長物を縫うときに重宝してます。

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2019年6月10日 (月)

ブライドルトート

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先日仕入れた"TW&Sons"ブライドルでアンラインドのトートを作ります。

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2019年6月 8日 (土)

梅雨を乗り切れ!

令和になっても梅雨はやって来るのだろうか?やっぱりやって来るようです。

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先日神楽坂の行きつけでニッカのモルトをずらっと並べて呑み比べをしました。最近は世界的なウイスキーブームで値段も高騰し入手も難しくなる一方ですが、ぶれない信念とクラフトマンシッップに則った仕事でニッカのウイスキーは愛され続ける訳です。

 

Dr.John

ジトジトの季節も旨い酒と音楽で乗り切りましょう。

 

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2019年6月 6日 (木)

修正して完成

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革の表にスリット(切れ込み)を入れてメモ帳の背表紙をそのスリットに差し込む仕組みにしたんですが、メモ帳の台座は厚くしっかりしてるのに対し、付箋の台座はペラペラして上手くスリットに差し込めません。そこで付箋はスリットに差し込んで固定する方式ではなく枠で囲う方式に変更しました。

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逆さまにしたら落ちてしまいますがそれはペンも同じ事、チョット斜めして移動させる程度ならズレる事なくしっかり固定できて書く際も問題ありませんでした。

100円ショップのメモ帳でも革のメモパッドに乗せると良い雰囲気になります、難しくないので教室でも作ってみて下さい。

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2019年6月 4日 (火)

思い立って

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急に思い立って自宅用のメモパッドを作ってみました。

自宅用なので高価なメモ帳は使いません、どこでも入手できるメモ帳と付箋のサイズに合わせてあります。

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思いつきで作ったわりには良い出来だなと思ったんですが、、、。

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2019年6月 1日 (土)

アップルウオッチベルト

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アップルウオッチベルト2サイズ製作しました、夏に向け手元を彩るアイテムとしてご参考にして下さい。

着脱が簡単なので色んなベルトを用意してその日の気分で付け替えても愉しいと思います。

 

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