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2019年12月 5日 (木)

ひたすら・・・磨く

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昨日は「縫う」今日は「磨く」と単純な工程であまり見所がないですけど、手作業でやると結構な時間がかかるのでもったいぶって紹介します。

まず包丁→カンナ→紙ヤスリ(3種類)→ふのり、で下地を作ってから【紙ヤスリ→ふのり】の行程をコバが整うまで繰り返し。

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その後玉ネン(ふちネン、化粧ネンとも言います)でコバを引き締めて、更に蜜蝋を溶かして磨いてコバをコーティングして強度を出します。糸に引く蝋とコバの蝋は成分が違うので間違えないように。。。

「コバってどこまで磨けば正解なのか?」と生徒さんからも質問されます。これも革の鞣し方や仕上げによって過程が違ったりします、原厚だったり漉いてたり貼り合わせてたりタンニンかクロムかでそれぞれに合った加減が必要ですし一概に伝えるのは難しいですけど、その時々に適したアドバイスをしたいと思ってます、確かに25年くらい前の私もいまいち正解が分らなかったですから。。。ただコバが奇麗に磨き上がった瞬間は作ってる本人が一番楽しいはずで、その手間を過剰にアピールする必要はないのですけどついついほお擦りしたくなります。    

「縫ったり磨いたり」やほとんどの行程を手作業で進めると機械を使う作業とは比べられないほどの時間がかかってしまい、それが作品の価格にも反映されてしまいます。ただ、単に時間をかければ良いとは言いません、時間のかかる行程を効率よく丁寧に奇麗にスピーディーに進めてお客さんに喜んでもらってこその「仕事」ですので。

長文にて失礼しました〜。

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