2020年1月22日 (水)

へり落とし/道具の話

以前面白い革包丁を紹介してくれた刃物問屋さんが、新しく「へり落とし」作りました、と持ってきてくれました。

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ハイス鋼を使ってるため一般的なへり落としより少し高額になりますが切れ味は良いです。

革包丁を試した時にも思った事は、今まで「こういうものだ」と思って使ってきた革の刃物類とアプローチが違うという事。元々が仏像や能面用の刃物を作っている会社さんだから刃物に対する考え方が異なるのかどうかは分りませんが、刃の鋼材選びや仕上げ方、刃を柄に据える方法など興味深く使い始めてます。

包丁も使い心地が良いので、新しいアイテムがあったら試してみたくなる刃物屋さんです。

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見本を用意してありますので試してみたい方はお声がけ下さい。

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2020年1月17日 (金)

ラウンドファスナー製作#1

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前回試作した改訂版ラウンドファスナーの製作を始めました、今回の内装は仏/アルラン・シュリーと0.5mmに漉いた仔羊を使用します。

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まずはカードポケットとコインポケットのパーツを切り出し、へり返してネンを入れておきます。ポケットの段を重ねるとこんなイメージ、通常型よりポケットが1段増えた仕様です。

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ファスナーの長さを調整し、カードポケット下段と一体になってるコインポケット開口部に貼り合わせ縫います。

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内胴は0.4mm厚のボンテックスを芯にして、ポケットが重なる下部に仔羊、上部にはシュリーを貼りコバを包み。

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カードポケットの上中下段を組み立てて内胴に貼り下部を縫い合わせたらだいたいの内装が出来上がります。

大きくて不安定なので作業がしづらいですがここは我慢のしどころ。

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2020年1月10日 (金)

年始回り

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良く晴れた本日は仕入れも兼ねて浅草方面へ年始回り。

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いつもラジオの話で盛り上がる漉き屋さんを覗くと、パーツ取りで仕入れた漉き機を解体洗浄してたので今日は仕事の話で盛り上がりました。私の使ってる西山製漉き機もかなり年代物ですがこの西山はさらに古い型で、消耗しやすいパーツや細部の違いなど教えてもらいました。

とは言えここまで解体した漉き機を組み立てるとなると、私だったらパーツの1つや2つは確実に余ってしまいます。。。

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2019年12月26日 (木)

この定規が優秀!

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100円ショップで見つけたこの定規、かなりの優れモノ。

5mm幅の間に1mmの間隔でガイドラインが入っている定規は良く見かけますがこれはもうひと捻り、上から3+2mmで5mm、その下は5mm間隔が続いてるのに一番下になぜか2mmのガイドが入ってます。

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通常は5mmの倍数が定規の幅ですけどこれは”32mm幅”、何故このような作りになってるのかは謎ですけど私の仕事にはとても便利。

裏地を2mm引いて裁断したり2mmのチリ幅を取ったり、見返しと裏地を7mm重ねたり7mm内側から先端0漉きしたり、2mmという幅は製作の過程で良く出てくる数字なもんで、これを使い始めたら手放せない毎日です。

100円ショップ恐るべし。。。

 

 

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2019年12月21日 (土)

長物・大物用ポニー

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以前に紹介したベルトなど普通のウマに挟めない長物用のウマ、テーブルポニーとかストラップポニーとか名称は未だ良くわかりませんが、今やこの道具が自分や生徒さんの作業に欠かせないということは確実です。

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ベルトに限らず鞄の胴と底を縫い合わせる時など、ウマの懐に収まらない大判の革もしっかり固定できるので、これなしの作業はもうホントに考えられません。

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2019年12月20日 (金)

もうひと絞り

生徒さんの製作している絞りペンケースの途中経過です。

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濡らしたタンニン革を木型で絞って乾燥させたあと、

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凸と凹に成型した革を剥がします、

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そこにサイビノールや木工ボンドなど「酢酸ビニル樹脂」の水性形接着剤を塗って、

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もう一度木型にはめて固定して革同士を接着させます。

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この場合はゴムのりではなく木工ボンドやサイビノールの方が適しています、それぞれのボンドの特徴にあわせて使ってください。

濡らして絞るときもボンドを入れて絞る時も、しっかり乾かしてから次の作業に入らないと乾く過程で革が変形しますのでご注意ください!

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2019年12月14日 (土)

可動式クランプ/il nuovo strumento

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ホームセンターで見つけたアングルクランプを改造して可動式のウマを作ってみました。

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ウマに挟んだまま全方向へ動かせる、なかなか優れものです。

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糸が本体に絡みやすいという欠点は後々改良するとして、

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底は吸盤になっていて固定出来るところも便利です、ご覧のとおりの吸着力、是非お試しください。

 

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2019年12月11日 (水)

ブライドルレザー 【天ファスナーブリーフケース】

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長らく製作日記にお付き合いいただいてありがとうございました。

ほぼ全ての行程を一人で手作業で作っていると時間のかかる地味な作業が多くてあまり面白みがないかと思いますが、自分で鞄を作ってみたいと思ってる方もオーダーを考えている方も、ご自身の興味にあわせて参考にして頂けたら幸いです。

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15年ほど前に鞄を作らせて頂いて、その鞄は私でもビックリするほど気兼ねなく酷使されたせいで(笑)だいぶクタビレてきたので新調される事になりました。

結構な荷物を持ってあちこち飛び回るお客さんなので丈夫である事が第一条件。サイズも一般的なモノより一回り大きく革も耐久性のあるブライドルレザーを採用、内容物の重さを見越して底板も強化し持ち手も極太仕様になりました。

これからどんな表情に変わっていくのか愉しみです、仕事のパートナーとしてバリバリ働いてもらいたいと思います。

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2019年11月22日 (金)

ファスナー

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ファスナーの長さを調整する前にスタイダーの引き手を作ります、今回は南京錠を通せるカンの付いたスライダーを使うので手順的に引き手が先になります。

ファスナーはYKKエクセラ・ダブルの5号を準備しました、ファスナーの長さを調整したあと上下止めを留めるには以前作った留め具を使います、ピンポイントで狙った箇所だけを打て他のムシに干渉しないので断然便利です。

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一緒に南京錠にの胴にもすくい縫いで革を巻きます。

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2019年11月18日 (月)

持ち手#3

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持ち手の仕上げ、チリを落としてコバを磨きます。芯を巻いてるところはステッチから1.5〜2.0mm間隔で、先端は3mm程度の間隔です、手がかかる部分はコバが出過ぎてると邪魔になるために間隔を変えてあります。

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最後に蜜蝋で仕上げて終了、「コバの磨きはどこまでやれば正解なのか?」と生徒さんからも質問されます。確かに縫ってあれば道具としての用途は満たすんですけど、コバはダメージを受けやすい箇所でもあるのでヤスリで磨き上げてフノリや蝋で固めてあげる事によって美観だけでなく補強の意味にもなります。またお客さんから納得して頂く為にもコバの仕上げは手が抜けない仕事です、スベスベに仕上がったコバを触ってみて下さい。

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